【春を廻ほる】  2015年3月   キャンバスに木炭画  60F 97.0×130.3cm   
                                                              楽環


2015年1月1日には娘の初産で初孫が米国ロスに誕生、父方の祖母と交代に1月22日には私がロス入りし、

家事を引き受け帰国したのは3月も半ばのことであった。既に日本は春の装いが漂い、3月22日には妻と共に

嵐山町を訪れ農産物直売場で地野菜等を求めた後、その裏手の谷戸の里山雑木林を廻ほり歩いた。

小高い雑木林の里山の麓には山路が回らされ、芽吹き前の楢の樹間越しに臨む谷戸の様子が秀逸である。

山路の周りにはそこかしこに山つつじが不規則に残され、初夏ともなればそれなりの趣を添えることであろう。

ことさら見どころを造らない生活林のあり様が絵になるのである。

この作品は油絵の下描きとして60号F版のキャンバスに木炭で画いたものであるが、なかなかよく画けたので

作品として残すことにしたものである。


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