【奥武蔵 秋声野に満つ】  2015年9月   油彩画  15F 53.0×65.2cm   
                                                              楽環


2015年は猛暑を避けて7月半ば頃から北軽井沢に滞在、御牧で農業を始めたと云う

大学時代の旧友を何度か尋ねパリ仕込みの手製の創作料理を妻共々御馳走になったり、

ジャガイモ等をもらい食材の足しにした。

武蔵野も彼岸近くになってようやく一息つけるようになり、9月19日には妻を同行して

地場産の食材等を求めて嵐山、小川、都幾川、高麗と云った奥武蔵の農産物直売場等を

巡る買い出しに出かけた。そこかしこに曼珠沙華が咲いている。翌9月20日、改めて画材を整え

都幾川西平宿にある建具会館の裏手辺りから描いた風景がこれである。

空には未だ夏の余韻を残す雲が浮き、大気も若干水気を含んで、たたなずく

青垣のような里山が幾重にも重なり、それを背景に点々と配置された曼珠沙華の朱色が

ひときわはえる。奥武蔵の彼岸の午後の束の間の一時である。

誰が燃やすか、焚火の煙が白くのんびりと青い山肌に棚引く。秋声野に満つ


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