【川越市下赤坂の雑木林】   2000年4月  油彩画  15F 53.0×65.2cm   
                                                             楽環                 



「川越」はもともと武蔵野の雑木林と深層でつながっており、歴史的にそれを

形成した直接の当事者(下手人)であったと思われるのである。

現在も、同市の南部から狭山、所沢、三芳町と続く一帯 には豊かな雑木林群落が残っている。

すなわち、今福、松原、赤坂と云った地域である。そのうち、この下赤坂の雑木林は所謂

「くぬぎ山」に接し、「三富」に近く、人によっては川越の「下赤坂」と狭山の「堀兼」は

「三富地域」に含めて考えることもあるようだ。下赤坂の雑木林を下見に最初に訪れたのは

2000年2月26日のことである。4月16日に第1回目の写生を行った。ちょうど若葉が出かかった

頃で、空は青くとてもすがすがしい日であった。林床がとても奇麗に刈り込んであり、歩き

やすくしかも遊歩道が縫っ ている。雑木林の中から、畑を臨むアングルを設定して写生に

とりかかった。植生はコナラに色々な落葉 広葉樹が混ざり、目の前にはすべすべした木肌

に白い縞模様のおそらくイヌシデがある。午前中は風もなく 筆が進んだが、昼過ぎになると

ザワザワとなにやら辺りがせわしくなり、たまに一陣の風が雑木林を吹き抜 ける。

キャンバスが2度ばかり、画架からころげ落ちそうになる。

そうそうに筆を置き、引き上げ、次の休日 である4月22日に再度訪れ完成させた。



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