【古鎌倉街道の春】   2004年03月  
                  油彩画 15F 65.2×53.0cm    楽環 


2004年3月に画いた作品です。 武蔵野台地の北側に位置する比企丘陵の谷戸には農業用水に供する人工池が点在し、

丘陵は雑木林に覆われています。その地形的営みを保全することを目的として滑川町辺りに設けられたのが国指定の

第一号国営公園である「国営武蔵丘陵森林公園」です。首都圏近郊の比企丘陵は鎌倉時代にこの地を治め鎌倉武士でもあった

比企氏に由来する名前で、鎌倉とこの地を繋いでいた古鎌倉街道がその稜線沿いに残っています。街道沿いには春になると、

まず春蘭が、ついで草ボケが顔をのぞかせ、山桜が淡いピンクの花を咲かせ、その頃を描いたのがこの作品です。

それが終わると、山つつじが赤松林の林床に咲き誇り、梅雨を迎えるころになると、山百合が佇み花笑みます。


               作品イメージ、記載内容の無断使用はお断りします。


←絵画展:旧古河邸に偲ぶ武蔵野の面影 へ戻る