【旧古河邸 春を待つ窓辺】  2022年3月   小川手漉き和紙にパステル画画  940×650m/m 
                                                              池田貴昭

武蔵野台地は東京都北区の西ヶ原辺り、飛鳥山から旧古河邸を経て上野大地へと続く武蔵野台地東縁崖線で終わり、

その崖線下には京浜東北線が走っています。武蔵野台地の東の端に位置する旧古河邸に武蔵野の面影を探して入ってみて驚いた。

この洋館の2階から垣間見る風景のなんと静謐で武蔵野の面影を彷彿とさせることか。

窓の外はまさに冬枯れの武蔵野の趣であり、辛夷の蕾がふふめり始めている。春を待つ窓辺である。

予てこのような洋館の窓辺に添えた 静物画を画いてみたいと思っていたところです。

今や伝統工芸品となった根曲がり竹とアケビの蔓で編んだ籠からこぼれだす柑橘類を配した

窓辺には葉を落とした武蔵野の樹間から冬晴れの光が燦燦と降り注いでいます。






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