【城址の春】 2019年3月 キャンバスに油彩画 20F 60.6×72.7cm 楽環 |
2019年3月18日(月)の朝、義父を病院に連れてゆく所要があり、国営武藏丘陵森林公園 に着いたのは昼頃となった。気温は暖かい。この公園の南口から程遠からぬ処に山田城址 と呼ばれる中世の山城の跡があり、土塁や空堀の遺構がよく残さている。 赤松に囲まれた丘陵となっており、そこから山田の里(滑川町字山田)が見渡せる。 この公園の南口から西口方面へと抜ける古鎌倉街道沿いの要衝 の砦 であったのであろう。2時間程描いたが、 この日は天、地、森羅の概略を 構成するに留まった。 更に3月19日、20日、22日の3日間をあててこの作品を描いた。 3月19日(火)は朝9:30に出発、 入園して描き始めたのは11:00で 15時まで描いたが、薄曇りで日差しが弱く 会心の筆運びとは儘ならない。 3月20日(水)は9:30に自宅を出発、快晴で気温は17℃くらいあり、 一気に筆が運び15時くらいには地面に投影された影を除き略完成に近い程まで描けた。 、 3月22日(金)は9:45に出発、10:45には南口に着いたが、風が強い。北風であるが、気温は 18℃前後あり寒くはない。山田城址は周りが赤松林に囲まれているので、左程風の影響は 受けずに画けたが、松林を騒がせ渡る風の音は、寂寥として帰らざる古城に誘うのである。
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