【赤坂の杜】   2003年11月  
                油彩画  30F    90.9×72.7  cm    楽環 



狭山市の赤坂には数十ヘクタールもあろうかと思われる雑木林群落があり、晩秋の頃には

葉がまばらになった樹間から、堀兼の集落越しに遠く秩父の峰々を垣間見ることが出来る。

清少納言が「井はほりかねの井」と枕の草子に紹介した堀兼の井戸の遺構は、この先の堀兼神社

に残されている。

暮れやらぬ秋の陽が差し込むと、樹梢に取り残されたコナラの葉がまるで黄金の箔のように輝き、

秩父おろしの木枯しに乾ききった葉ずれの音を奏でるのである。




        作品イメージ、記載内容の無断使用はお断りします。

次の作品へ→



←ホームページへ戻る