【北軽井沢「初夏の山荘」】 2002年5月 油彩画 15F 53.0×65.2cm 楽環 |
北軽井沢の大学村で写生を始めたのは、帰り支度をした後であったが、雨が降ってきたので、もう一泊 することにした。次の日は朝四時半に起床、続きを画き始める。キャンバスが二枚あり、妻も画きたそ うなので、私のとなりに道具立てを整え、二人して略同じ場所を画く。散策の人が通りがかり、「今年 は石楠花が早く咲きました。」と教えてくれる。昨年の同じ頃、北軽井沢はこぶしがまっさかりで早春 の里であった。今年はしゃくなげが咲き、早や初夏であるが、未だ新緑の季節ではなく、春と夏が 一緒に来てしまった芽吹き時である。絵を画いていると回りは野鳥のシンフォニーで、まじかに野鳥を 見ることが出来る。瑠璃色をした奇麗な野鳥がさえずる。ルリビタキである。キツツキが幹をつつく 連続音が聞こえている。この時期の北軽井沢は実に爽やかなアコステイックに満ちている。
←ホームページへ戻る |