【川島町の野仏と彼岸花】    2001年9月 
                           油彩画  15F 53.0×65.2cm     楽環

これは埼玉県川島町にある野仏と彼岸花である。私の住んでいる場所から川越に行くには

通常太郎衛門橋で荒川を渡って桶川から川島町に入り、次いで、釘無し橋で入間川を渡って川越

に入るのであるが、直線距離にして一番近いのは旧道を土橋を渡って行くコースである。川島町の

この旧道沿いには鬱蒼とした屋敷林が集落を取り囲み、土手や水路沿いには彼岸花が一斉に咲いて

いる。この野仏と彼岸花はたまたま迂回して見つけたものであるが、写真家には結構知られているら

しく、入れ替わり立ち代りカメラマンが取材に訪れる。赤いバーミリオンの花は、背景の屋敷林の

深く荒々しい緑と補色に近いコントラストを成し、茎の淡い緑色と怪しいばかりの炎色を奏でる。

2001年の彼岸に近いある休日と次の週に仕上げたのであるが、この花は花を着けるまで、その存在

を明かさず、ある時一斉に花だけが目に入り、それが終わってしまうと、そこに彼岸花があった

ことすら忘れ去られてしまうのである。

                          作品イメージ、記載内容の無断使用はお断りします。


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