【桶川市紅花の里】 2001年7月  
                 油彩画  15F 65.2×53.0cm     楽環

埼玉県桶川市川田谷の屋敷林越しに見た紅花畑である。かって桶川宿は中仙道沿いの紅花集積地として

栄えたそうで、桶川市の川田谷では休耕田に紅花を栽培し、市催の紅花祭りの拠点の一つとなって

いて、6月下旬から7月初旬になると、一面の紅花畑となるのである。かねてその紅花畑を川田谷

の伝統的農家の屋敷林越しに画いて見たいと思っていたが、探してみるとちょうどよいアングルが

見つかるもので、農家に挟まれた旧道沿いの隅に画架を立てることにした。この年、2001年の梅雨

は半ば空梅雨のようで、この日は9時頃からようやく晴れだし、急いで川田谷に向かったが、まる

で梅雨があけてしまったような暑さである。そんな様子を見かねてか、この近所の農家の主婦が、

「婦人用ですが」と麦わら帽子を薦めてくれるので、せっかくだから有難く借用することにした。

今度は娘さんが、冷たい氷の入った麦茶を薦めてくれたが、これも有難く一気に飲み干してしまっ

た。見ず知らずの私の健康を気使ってくれているのである。この日は午後二時に筆じまいをし、

7月15日に再度現地で補筆して作品を仕上げた。


 作品イメージ、記載内容の無断使用はお断りします。

次の作品へ→


←ホームページへ戻る