【山つつじの古鎌倉街道】    2001年4月
                            油彩画  15F 53.0×65.2cm    楽環 

国営武蔵丘陵森林公園内の古鎌倉街道沿いの雑木林である。ここの古鎌倉街道沿いの雑木林は比較的

赤松林が多く、赤い松肌と、古道の赤土に温かさを感じる季節が終わりに近づく4月も半ばになると、

山つつじがほころび始め、林床に混じる草ボケと共に萌黄の新緑に添えられた赤い色が一際映える。

それが終わるころには今度は山百合が滴るような新緑のなかに白い花を道標のようにのぞかせて

花笑む。やがて煙霧のような雨季が始まると古鎌倉街道は鬱蒼とした樹陰に包まれ、あたかもきたる

べき夏の炎天をしのぐ準備に入った如く、ひたすら葉の茂るにまかせるのである。2001年4月14日

(土曜日)、朝の九時にイーゼルを背負い子にして画材を背負って入園し、十時頃から午後一時半頃

まで描き、次の週に再入園して仕上げた作品である。


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